フェニルケトン尿症(PKU)とは
フェニルケトン尿症(PKU)の治療
食事から摂取するPheを制限し、血液中のPhe濃度を低く保つことが大切です。
治療の基本は、「低たんぱく食」による食事療法です。Pheの摂取量を制限することで、血液中のPhe濃度を低く保つことを目指します。さらに、「治療用特殊ミルク」を用いて、Phe以外の必要な栄養素を補うことも重要です。
PKUは生涯にわたって管理が必要な疾患であり、これらの食事療法を継続することで、からだの成長や学習能力を支えることができます。
しかし、年齢とともに友人や家族などとの生活スタイルが変化することで、食事療法が負担となり、続けることが難しくなる場合もあります。症状を安定させ、長期的に疾患をコントロールするために、日々の生活と食事療法の両立はとても大切なことです。
そのような中で、食事療法による日常生活の負担を減らすために、薬物療法の役割が期待されています。現在、飲み薬や注射薬が使用可能となっており、血液中のPhe濃度を低く保ち、食事から摂取するたんぱく質を増やすことができる場合があります。

食事療法の詳細は、成長やからだの状態にあわせて主治医が判断します。
分からないことがあれば、主治医や管理栄養士に相談しましょう。
治療の原則 ~食事療法によるPheの摂取制限~
からだの成長や状態にあわせて、摂取する総たんぱく質が不足しないように低たんぱく食や特殊ミルクの量を調整します。
- 人工甘味料であるアスパルテーム®は、Pheを含むことが知られています。アスパルテーム®を含む食品や飲料は避けるようにしましょう。
- 参考:
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- 日本先天代謝異常学会 編. 新生児マススクリーニング対象疾患等診療ガイドライン2019, 診断と治療社, 2019.
- 日本小児医療保健協議会(四者協) 治療用ミルク安定供給委員会 編. 特殊ミルク治療ガイドブック, 診断と治療社, 2020.
PTCC016
JP-SEP-0225
2026年3月作成